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5月病の予防は4月にあり!春のだるさを解消する生活リズム術

春は眠い?自律神経を整える生活習慣

寒さがようやく和らぎ、日差しがぽかぽかと心地よくなってくると、どうにもこうにも眠たい…。
朝起きるのがつらくなったり、午後の会議でウトウトしてしまったり、休日は予定もないのに一日中ゴロゴロしてしまったり。
「春ってなんだか気が抜ける季節だなあ」と思ったこと、ありませんか?

実はそれ、あなただけじゃないんです。春特有の“気だるさ”や“眠気”は、身体のリズムが季節の変化についていけていないサインかもしれません。

しかも、そんなのんびりモードのまま4月を過ごしていると、やってくるのが“ゴールデンウィーク”。
楽しいはずの連休が終わったあと、今度は仕事や学校に行きたくなくなるあの症状――そう、「5月病」です。

今回は、春に起こりやすい眠気やだるさの原因、そして自律神経を整えるための生活習慣をお届けします。
「毎年5月が嫌い…」というあなた、今年こそはその地獄ルーティンから抜け出しましょう。


春が眠いのはなぜ?

春になると、ついウトウト…。この“春の眠気”、実はただの気のせいではありません。理由は主に以下の3つです。

1. 気温差と自律神経の乱れ

春は一日の気温差が激しい季節。朝晩は寒いのに、昼間は20度近くになることも。
こうした寒暖差に対応しようと、私たちの身体では自律神経がフル稼働します。

しかし、冬の間に“省エネモード”になっていた身体が急にフル回転を求められることで、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、眠気やだるさを引き起こすのです。

2. 日照時間の変化とホルモンバランス

春になると日照時間が伸びます。これにより、脳内ホルモンである「セロトニン(気分を安定させる)」や「メラトニン(眠気を誘う)」の分泌バランスが乱れ、眠気を感じやすくなります。

3. 環境の変化によるストレス

春は入学や就職、転勤など、新しい環境に身を置く人が多い季節。
新しい人間関係や生活リズムに慣れようとするだけでも、私たちの身体は多大なストレスを感じています。

ストレスによって自律神経がさらに乱れると、身体が休もうとするサインとして“眠気”が出てくるのです。


春あるある行動パターン

春になると、ついやってしまう行動…あなたにも心当たり、ありませんか?

  • お花見で朝から場所取り→お酒を飲んでそのまま昼寝

  • 布団から出られず、気づけば二度寝三度寝

  • 暖かくなってきたので服装を薄着に→風邪をひく

  • 新生活のプレッシャーで夜眠れず→朝寝坊

  • やる気に満ちた4月1週目→気づけばSNS巡回ばかりに…

春はイベントも多く、気持ちも浮つきがちです。
入学式や歓迎会、花見、そしてゴールデンウィーク…。どれも楽しいけれど、生活リズムが乱れる要因にもなりがちですね。


5月病にならないために!自律神経を整える生活習慣

ではどうすれば、この“春の眠気スパイラル”から抜け出せるのでしょうか?
ここからは、自律神経を整えるために今日からできる生活習慣を紹介します。

1. 朝日を浴びる

朝起きたらまずカーテンを開けて、太陽の光を浴びましょう。
朝日を浴びることで、セロトニンの分泌が促され、心と身体のスイッチが入ります。

可能なら15分程度の朝散歩がおすすめ。近所の桜並木や公園をゆっくり歩くだけでも、心が穏やかになってきます。

2. 睡眠の質を整える

春は寒暖差のせいで、夜中に目が覚めやすい季節。
寝室の温度管理や、寝具の調整(毛布の枚数など)を意識することで、ぐっすり眠れる環境を整えましょう。

また、寝る前のスマホやテレビはNG。ブルーライトメラトニンの分泌を妨げ、寝つきが悪くなります。

3. 深呼吸と軽い運動

深くゆっくり呼吸するだけで、副交感神経が優位になりリラックスできます。
ヨガやストレッチなど、ゆったりした運動を生活に取り入れてみましょう。

おすすめは、入浴後の軽いストレッチ。筋肉もほぐれやすく、自律神経も整いやすくなります。

4. 食事でリズムをつける

春は意外と食欲が落ちる時期。
でも、1日3食をなるべく決まった時間に摂ることが、自律神経のリズムを安定させます。

特に朝食は重要。バナナ、卵、納豆など、たんぱく質と炭水化物をバランスよく摂るよう心がけましょう。

5. 「のんびりしてもいい」と許す心

春はどうしても“ゆるみやすい”季節。
そんなとき、「やる気が出ない自分はダメだ」と責めてしまうと、かえってストレスになります。

少しうとうとしても、ちょっとサボってもOK。
「春だし、仕方ないか」くらいの気持ちで過ごすことが、自律神経にも心にも優しいのです。


まとめ|“春の罠”にハマる前に

春は、自然と人のリズムが大きく動く季節。
気づけばのんびりモードのまま4月を過ごし、5月病へ…というのは、実は多くの人にとって“毎年恒例のルーティン”になりがちです。

でも、それを「毎年のことだから」と諦める必要はありません。
ちょっとした生活習慣の工夫と、自分自身に優しくする心がけで、春をもっと穏やかに、気持ちよく過ごすことができるんです。

春の眠気に負けず、自分らしいペースでこの季節を楽しみましょう。
今年こそ、“のらりくらり→どんより5月”のループを卒業してみませんか?